
AFUL Performer8という現在369ドルで販売されている7BA1D構成イヤホンのレビューです。
同社のイヤホンは様々な特許技術が採用されており、かなり技術的に優れている製品なのらしいですが、雑さで有名な私のレビューで、そういったところの細かい解説を期待するのは無駄なので他の人のレビューを見てくださいw
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注目ポイント
・よりグレードの高い工業用グレードの 3D プリントを採用
→Performer5もかなりシェルの造りは良かったですが、今回のは更にクオリティが高いですね。特にノズル内部の造りが良く、写真のようにしっかりと音頭管の間が積層で埋められています。高級機でもチューブ剥き出しな製品が多い中でこれは凄い
良い点
・音はても良い。7BA1D構成とは思えないゴチャつかない解像度の高い音で、良い意味で変な音を一切出さない明瞭でありながら聴き疲れしない音がとても印象的。
・シェルの造りがメチャクチャ綺麗。個人的にこういう樹脂系のシェルはあまり好きではないが、ここまで作りが良いものは素直に凄みを感じる。
・音の抜けがとても良く、音場も広めで立体的な音が鳴る。解像度が高いけど平面的な音が鳴るイヤホンが多い中で、ここはかなりポイントが高い。立体的な音のおかげでクラシック音源も相性が良い。
・しっかりとハイブリッドの恩恵もあり低音域の力感もしっかりしている、しっかりしているが余計な主張は無くとてもバランスがとれている。
悪い点
・出音の割に刺激が少ないピーキーさの無さが魅力ではあるが、少し金属的なピーキーさのあるイヤホンのほうが面白味がある音に感じる人も居るかな(私はそう)


音質評価 98点
1、高解像度でありながらピーキーさの無い、とても伸びやかで聴きやすい音がとても好印象。7BA1Dという構成からは信じられないくらいバランスがとれた音で、良い意味で地味な音を高いレベルで実現している。
音はとても良いです。ぶっちゃけ私は結構ピーキーな聴き疲れしやすいタイプの音も「刺激的な音」と好意的に解釈するほうではあるのですが、このイヤホンの「しっかりと明瞭で解像度の高い音でありながら、刺激が少なく当たりのマイルドな音」は、これはこれでとても魅力的に感じます。
音の傾向はフラット傾向、厳密には少し高音域が強いかな?7BA1D構成から連想するイメージは、私の中では「良くも悪くも濃い音」で、音の濃さという名の音のダブつく感じがどうしてもある印象なのですが、このイヤホンは音の繋がりがとてもよく、ドライバの数がそのまま音のレンジの広さになっているように感じられる、とても自然な音が鳴ってくれます。それでいて、低音域はしっかりと躍動感のある音を分離性能の高いスピード感のある音で鳴らしてくれますし、高音域もドラムの煌びやかなシンバルの音を変に減衰させることなく、そのままの煌びやかさを保ちながら、音のアタリを弱くして聴きやすくしてくれています。この「解像度が高く明瞭でありながら、音の刺激が少な目」というのが、このイヤホン、というより同社製品の一番強い魅力なんじゃないかなと個人的に思います。



音のバランス
高音域 □□□□
中音域 □□□■
低音域 □□□□
2、スッキリとした音でありながら、とても情報量が多いのが印象的。良い意味で変な「濃い音」にならず、純粋に情報量が多い音を鳴らしてくれる。
音のバランスはフラット傾向、厳密には少し高音域寄りのドンシャリ。音場は広め。
高音域はとても明瞭で煌びやかな音を鳴らします。このイヤホンの高音域はかなり明瞭でピーキーになりがちなドラムのシンバル音も、音の彩度は損ねないとてもハッキリとした少し耳につく本来の音をしっかり再現しつつも、音の耳への刺激は少し少な目になっているアタリの柔らかい音になっているのがとても良い。ドラムのシンバルなんて、生音自体が刺さる音なんだから、多少は刺さったほうが正解だと思っているので、刺さりのある音はそのままに再現しつつも、意外と耳への負担が少ないのはとても魅力的です。
中音域は余計なことをしない、脚色の無い音を淡々と鳴らしてくれます。音像の大きさに変な味付けがなく、とても定位のハッキリとした音で鳴ってくれます。ボーカル帯域も高音域と同様に音の抜けが良く、天井感の無いとても伸びやかで聴きやすい音を鳴らしてくれます。
低音域は分離の良い音を誇張の無い自然さで鳴らしてくれます。良い意味で「そのままの高解像度」っていう感じで、音の分離はとても良いのですが、変に音のスピード感を強調することもないです。ですので、膨らみのある低音域はしっかりと膨らむ音で再現しますし、スラッシュメタルのようなスピード感を重視している音源はしっかり引き締まった音を鳴らしてくれます。何かに特化するタイプの低音域も好きなのですが、こういう余計な事をしない純粋な高解像度の低音域を鳴らすイヤホンは結構貴重だと思います。
相性の良い音源は、基本的に何でも合うが、オーケストラ、ジャズ、メタル系、ロックなど、音場が広く全体的に抜けの良い天井感の無い余裕のある音を鳴らしてくれるので、カナルイヤホンだと楽しく聴きにくいオーケストラのような生楽器系の音源も気持ちよく聴けるのがとても良い。
相性の悪い音源はそんなに無いが、敢えて言うならテクニカルデスメタル等はもう少しスピード感を強調したような輪郭の際立たせた低音を鳴らすイヤホンのほうが楽しいかも。


おススメ度98点
3、聴けば聴くほど魅力に気が付くようなスルメイヤホン。この価格帯で脚色の無い「純粋な解像度の高い音」を聴けるのはとても素晴らしいし、とても意欲的な作品だと思う。
正直、このイヤホンは一聴した時点では「良いとは思うけど、前評判ほど良いかな?」と思って聴いていました。ですが、聴きこめば聴きこむほどに「変な脚色が無い分地味に聴こえやすいだけで、これはかなり凄いかもしれない」と、徐々に全体のレベルの高さに気が付くような魅力がある製品だと思います。色々な特許技術がこの音のレベル高さに生きているのかは素人の私には正直わかりませんが、シェルの造りのように見た目でわかる部分でも同社の技術力の高さは垣間見ることができますし、何よりこういう余計な脚色の無い良い意味で地味さのある音を369ドルという価格帯で出してきたのは相当な意欲作だと思います。
解像度の高い聴き疲れのしにくいイヤホンを探している人。クラシック、オーケストラ等を聴ける立体的な音を鳴らせるイヤホンを探している人。単純に400ドル以下で可能な限り良いイヤホンが欲しい人におススメしたい意欲作です。
コメント
コメント一覧 (2)
私はテクニカルデスメタルが大好きなのですが、もしかして相性が悪いのでしょうか?
headphone_metal
が
しました
https://headphonemetal.ldblog.jp/archives/52450428.html
headphone_metal
が
しました